築炉とは

炉とは

炉(ろ)とはガス、木炭、木薪、石炭、コークス、電熱などを用いてものを、加熱・溶解・焼却する場所や装置のことをいい、また 全ての炉に不定形耐火物や耐火煉瓦などを使って、新設・メンテナンス工事を行う技術者を築炉工と言います。
 メンテナンス改修工事では、粉塵が舞う、熱い炉内にてハンドブレーカーを使用し解体工事を行い、レンガ積施工では耐火レンガに厚さ2・3ミリでモルタルをつけ 1ミリの狂いもなく水平垂直にレンガを積み上げ、不定形耐火物の施工では大工のようにミリ単位で型枠を作り上げ、ファイバー施工ではアーク溶接の技術も必要になります。
 築炉技能士を目指す者は、3年5年10年と経験を積んで技術を研き、築炉技能士として活躍していきます。

炉は大きく分けて、

暖炉 ・・空気を加熱することにより間接的に、ものや室内を温めるための炉。
焼成炉・・陶磁器や煉瓦などを作成する窯。
溶練炉・・高炉、転炉、電気炉、など、金属の精錬、溶解、合金、などに使用する。
焼却炉・・ゴミ焼却炉や火葬炉など、消滅・灰化・減容化するための炉。

これら全ての炉を耐火物や耐火煉瓦などを使って、新設・メンテナンスを行い、炉を築く仕事を築炉と言います。